PCはコスト削減の余地がなく、高価格でも仕方ない。そんな印象を持っている方も多いのではないでしょうか。このページでは、コストを抑えるためのポイントやコストの削減方法などについてまとめています。
PCを選ぶにあたって、重視しなければならないのはCPUやメモリなどの基本的なスペックです。たとえば総務や人事、営業などの部門では、高性能な機器がなくても業務に支障をきたすことはありません。
しかし、技術部門のようなところでは、業務に応じたスペックが必要であり、業務効率や生産性にも影響します。あまりにもオーバースペックなPCを導入する必要はありませんが、高性能なPCを意味もなく使用しているケースも多いようです。実際にPCを使用するそれぞれの現場にヒアリングしたうえで、ふさわしいPCを検討することが重要です。
PCの導入にあたって、システム要件を満たしているかを確認します。システム要件を満たしていないPCでは、業務に必要なソフトウェアのインストールができないというトラブルも考えられるので注意が必要です。
さらに、CPUだけでなく、TPMモジュールなどのさまざまな要件をクリアしていない場合も、セキュリティ更新プログラムを含む、更新プログラムを受け取ることができない場合があります。また、部門ごとに業務に必要なソフトウェアも異なりますので、ライセンスも含めてPCごとのシステム要件を確認しましょう。
修理代金は比較的高いため、保証サービスへの加入は不可欠です。PCの保証は、メーカー保証だけで充分という人もいるかもしれませんが、保障期間内に壊れるケースは少ないので、保証サービス期間を確認し、保証対象外の修理にも対応している追加保証をつけておくと安心です。
また、なんの前兆もなく突然立ち上がらなくなるといったケースもあります。その際、部品交換などの修理だけでなく、データの復旧が必要になる場合もありますが、別費用となっている可能性もありますので、保証サービスの内容も確認しておきましょう。
PC導入において「購入」「契約」「リース」など、複数の利用形態が存在します。それぞれに違いがあり、企業によって利用目的や台数も違うため、どの方法がコスト削減効果が高いのかは一概にはいえません。そこで、重要なポイントになるのは、PC導入時の利用目的を明確にしておくことです。
どの程度のスペックの機種が何台必要なのか、新しい機種は必要かなど、自社の業務内容に合わせて検討します。そのうえで、それぞれの利用形態のメリット・デメリットも考慮しながら総合的に選択することが重要です。
また、こうしたサービスを提供する業者の中には、通常よりも料金が安く設定されたリユース品を取り扱うところもあり、できるだけPCの導入費用を抑えたいと考えている場合は選択肢のひとつになります。
購入 | リース | レンタル | |
---|---|---|---|
保守費用 | 自社負担 | 自社負担 | レンタル会社持ち |
支払方法 | 一括 | 月額等 | 月額等 |
会計扱い | 売買処理 | 売買処理 | 賃貸借処理 |
購入、レンタル、リースの選択肢の中で、それぞれの税制上のポイントを理解することもコスト削減に繋がります。
購入の場合、初期投資が大きいですが、PCを資産として計上し耐用年数に応じて減価償却できるため、長期的にはコストが抑えられます。
レンタルは短期的なニーズに応じてPCを借りる形式。資産としての登録や減価償却が不要となるケースもあり会計処理や管理コストの削減が期待できます。初期コストは抑えられるものの、長期的にはコストが高くなる可能性があります。
リースは少ない初期投資で最新のPCを利用でき、リース料を直接経費として計上できますが、全体としての支払い額が購入するより高くなることもあります。
メリットとデメリットを理解し、企業の運用スタイルや予算に合わせて選択することが重要です。
コスト削減の方法として、先ずは価格交渉から始めましょう。価格交渉はコスト削減の第一歩。一般的な手法ですが、ビジネスでは日常的に行われている方法です。
交渉の手順として、まずは現在の契約内容を確認し、同じ条件でいくつかの相見積もりをとります。比較してみて、適正価格を見極め交渉を行います。ポイントは、契約形態や契約期間、支払い方法などの情報を細かく分析することです。
利用形態を見直すことも、コスト削減には効果的です。PCには、購入、リース、レンタルなど利用形態が複数存在することから、これを変更することでコスト削減につながることもあります。利用形態の違いで、どれくらいのコストがかかりそうか確認し、形態の変更によるコスト削減の余地を概算できます。
また、会社で利用しているインターネット回線を見直すことでも、大きなコスト削減効果が見込めます。プランの切り替えや見直しなどがおすすめです。
機能の見直しには、それぞれの機能のスペックを下げることと、機能を少なくするアプローチがあります。PCは、業務に応じて必要になる機能やスペックが異なります。例えば、システム開発やデザイン業務と営業とでは、求められるPCの機能は全く違います。先ずは、現在どれくらいPC機能を使用しているかを整理し、それぞれの業務に必要な機能を精査します。
場合によっては、新たなPCやIT機器の導入が、長期的には情報システムコストの削減につながることもあるでしょう。目先の結果に囚われず、長期的な目線で見て費用対効果が高い方法を選択しましょう。
PC導入の初期・ランニングコスト削減の方法には、さまざまな方法があると思いますが、これまでご紹介してきたように、ポイントを抑えた効率の良い方法が効果的です。
ひとつひとつの内容を見ていただくとわかるように難しいことではなく、やる気さえあればすぐにできることばかりです。ただ、どなたも本業が忙しく時間の余裕がないという問題はあるかもしれません。
PC-LCMサービスを利用するのもコスト削減に効果的です。PC導入にあたり、業務に適切な機器の選定から運用、廃棄に至るまでの管理をすべて行ってくれるので、目に見えないコストも削減できます。
この機会にPC-LCMサービスを利用してみたい方のために、トップページではおすすめの会社とともにPC-LCMサービスについて詳しく紹介しています。
不動産業、サービス業、食品メーカーなど
金融、保険業、医療機関など
ゲーム制作、アプリ開発、WEB制作などのIT業界
選定条件
2023年2月3日時点、Googleにて「PC-LCM」と検索して表示されるサービスを提供する企業で公式ホームページに導入事例を掲載している28社のうち、PCには機密情報が含まれていることが多いため、運用時のセキュリティ対策だけではなく、「返却、破棄の時のデータ消去方法」についてを明記する6つのサービスのなかから特徴的な3社についてご紹介。