ビジネスのグローバル化が進む中で、企業はさまざまな国や地域での事業展開を加速させています。このような状況下では、ITインフラの迅速な構築が企業成長の重要な要素となります。PCの現地展開サービスは、この課題に対する有効な解決策のひとつ。利用することでどのようなメリットがあるのか、詳細を見ていきましょう。
PC現地展開サービスは、企業の海外拠点や国内の新規拠点に対し、設定済みのPCやIT機器を直接配送し、現地で即座に運用開始できるようにする/サービスです。このサービスにより、企業はITインフラの構築に関わる複雑な作業を外部の専門業者に委託できます。サービス内容には、ハードウェアの選定、ソフトウェアのインストール、ネットワークの設定、セキュリティ対策の実施など、運用開始に必要な作業が含まれます。
PC現地展開サービスでおこなうサービスとして主に以下のような内容が挙げられます。
市場動向に基づき、PCおよび周辺機器を選定。企業の予算と要件に応じた製品の調達をサポートします。
企業が使用する特定のアプリケーションやカスタムソフトウェアを事前にインストールし、システムのカスタマイズや設定を含め、業務開始時点ですぐに稼働できる状態にします。
ネットワーク設定、VPN接続設定を行い、遠隔地からの安全なアクセスを可能にします。ウイルス対策ソフトのインストール、ファイアウォールの設定、データ暗号化など、セキュリティ対策を徹底します。
ユーザーアカウントの作成、メール設定、必要なアクセス権の設定を事前に行い、個々のユーザーの業務効率を最大化するための環境構築をサポート。
現地における設置作業、初期トラブルシューティングを支援。必要に応じて、ユーザー向けの操作トレーニングやシステムの使い方に関するガイダンスを提供します。
設置後のフォローアップ、定期的なメンテナンスやアップデートを実施します。
長期にわたるサポート体制を確立し、IT環境の持続的な運用を保証します。企業は、PCやIT機器の調達から設定、配送に至るまでの時間を大幅に短縮可能。新規拠点の立ち上げ時間が短縮され、より迅速に業務を開始できます。
複数のサプライヤーとの交渉や、輸送と設定に関わるコストを一元化することで、かかる総コストを削減できます。また、専門業者による効率的な作業は、長期的な運用コストの削減にもつながります。
現地展開サービスは、緊急時や災害時においても迅速な対応が可能です。これにより、企業は業務の中断を最小限に抑え、継続性を確保できます。
セキュリティ設定が施された機器の利用は、データ漏洩やサイバー攻撃のリスクを軽減します。また、専門業者による継続的なサポートは、セキュリティ環境を最新の状態に保つことを可能にします。
不動産業、サービス業、食品メーカーなど
金融、保険業、医療機関など
ゲーム制作、アプリ開発、WEB制作などのIT業界
選定条件
2023年2月3日時点、Googleにて「PC-LCM」と検索して表示されるサービスを提供する企業で公式ホームページに導入事例を掲載している28社のうち、PCには機密情報が含まれていることが多いため、運用時のセキュリティ対策だけではなく、「返却、破棄の時のデータ消去方法」についてを明記する6つのサービスのなかから特徴的な3社についてご紹介。